戦時下のポスターや双六にも製作者の思いやあせりが見える―そしてやっぱりオリジナルキャラも
長野市で2018年3月3-4日に開く「全国ボランティアコーディネーター研究集会2018」の分科会に向けた展示品、まとめ終わり、会場に搬入してきました。パネル、主婦之友に加え、いくつかのポスターを持参します。こちらは、右が支那事変国債、左が大東亜戦争国債売り出しのポスターです。
ロゴが戦局の悪化を伝えるかのようです。
こちらは、鐘紡の従業員募集ポスターと松根油増産ポスターです。
軍需品を扱っていると考えられますが、ただの求人に「報国」と付けるのもどうかと。松根油の増産では、女性と子供が頑張っています。まさに、末期的な状況を伝えています。
もう一つ、翼賛双六。大政翼賛会発足の翌年、一般に大政翼賛運動を浸透させる狙いもあったようですが、上がりが日の丸を掲げた町内という、よくわからないものになっています。
ちなみに、この双六に出ているキャラクターは、大和一家という大政翼賛会のフリーキャラクターです。
いつの世も、大衆に受けるにはキャラで、ということですが、一律の思考の押し付けはご免こうむりたいものです。
2018年3月2日 記
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