戦争は痛いこと―だから絶対いや! 摘出された銃弾を見るたびに思う

信州戦争資料センター

2018年01月22日 21:36


 この銃弾は、中国戦線で戦った兵士が足に受けた敵の銃弾です。直径7・7ミリ、重さ7グラム。5センチの長さの釘3本分が、この弾と釣り合う重さ。それが秒速770メートルで打ち出される―。


 先端はちょっとつぶれ、弾丸の後端は不規則な形に変形しています。これが体に当たるとどうなるか。内部で放出されたエネルギーが肉体を内側から破壊します。体に残ったのは、かなり速度が落ちてきて、エネルギーが低下していた証拠。幸いでした。

 当たり前ですが、戦場ではこれがいっぱい飛び交うのです。やだやだ。誰も傷ついてほしくない。そのためには、全力で戦闘を回避できるようにすること。そこに一番力を注ぐことを、政治家や軍人はとにかく大事にしてほしい。銃を向ける先には、必ず撃たれて苦しむ人がいる。そして撃つ側は、撃たれる側でもある。簡単に戦地への派遣や共同行動などと、口にしてほしくない。

この銃弾を見るたびに、自分もそのため力を注いでいきたいと思うのです。

2018年1月22日 記

※こちらのブログから訪問された方は、信州戦争資料センターもお訪ねください。

関連記事