「戦争×デザイン」展、開催します

信州戦争資料センター主催イベント「戦争×デザイン」展を、2016年9月2―4日、長野市のギャラリー「花蔵」で開きます。

昨年同様、日中戦争から太平洋戦争にかけての時代を対象とし、ポスター、雑誌、広告などに表れた戦時下ならではのデザインやキャッチコピーを、実物を前にして味わいつつ、分析する試みです。

戦時下といえば厳しさしか考えられませんが、その中でデザイナーが何を考え、庶民を引き込むようにどう表現したのか。長野県内の現役デザイナーの方々に協力を得て、現場の目線で「戦争の時代」を読み解いてもらいます。そして、もし自分がその立場であったなら、というところまで発展させたいと思っています。

詳細はブログで順次紹介させていただきます。信州戦争資料センター所蔵の品々と、新進デザイナーの出会いがどのような展開を見せるか、当事者でありながら、大変楽しみです。

最近入手した、戦時下のポスターをいくつかご紹介しましょう。

日本海軍の募集ポスター。海軍は基本的に志願制となっていたため、さまざまな募集ポスターが存在します。こちらは高雄型重巡洋艦を主役にした作品です。下手な裏打ちでひどくしわしわだったのですが、業者に依頼して裏打ちをし直しました。



貯蓄を呼び掛けるポスターで、奇跡的に新品同様の状態で入手しました。国債や貯蓄を訴えるさまざまなデザインの特徴から何が見えてくるか。



こちらは、戦後の商品宣伝ポスターです。デザインより、むしろキャッチコピーに味わいがあります。何か、戦時下を引きずっている感じが匂ってきます。


ところで、開催日はなぜ9月なのか。昨年は日中戦争の始まりに合わせて開いたので、今年は太平洋戦争の終わりに合わせて、と。


※こちらのブログから訪問された方は、信州戦争資料センターもお訪ねください。  

2016年02月21日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:32イベント報告