映画「原田要 平和への祈り・元ゼロ戦パイロットの100年」は本日28日からー会場に戦時資料約30点を展示してきました

 信州戦争資料センターは、ドキュメンタリー映画「原田要 平和への祈り 元ゼロ戦パイロットの100年」は本日28日から(上映期間 2018年7月28日―8月17日)、長野相生座ロキシー (長野市権堂町2255・電話026・232・3016))で昨年に続く上映が始まります。27日、原田さんの生きた戦時の雰囲気を感じられる実物資料を会場ロビーに展示しました。

 ロビーに向かって目立つ場所に、昭和12年1月1日に新聞社が作った東亜の世界地図、昭和16年正月に向けて大政翼賛会の指導でできた双六、昭和19-20年gろ、できもしない松根油の緊急増産を訴えるポスターを並べ、戦争の流れを一気に紹介。飛行機柄の男性用襦袢は、世相を伝える資料として飾りました。

 奥に飾ったパネルは、政府による広報と民間広告です。政府が戦争に向けて宣伝するのはもちろんですが、実は民間広告が戦時の雰囲気を大いに盛り上げていたことを知っていただければと思います。

 広告は昭和10年ごろから昭和18年初頭までのものです。これ以後は、広告を民間が出すような状況ではなくなるからか、ほとんど手に入りません。

 展示品では、やはり海軍の体罰用具、軍人精神注入棒をぜひ一度ご覧ください。映画の中で出てくる原田さんの兵隊生活の回想と重ねていただけると幸いです。

 また、28日、29日の午前10時からと午後3時半から、戦時紙芝居「フクチャンとチョキン」の上演もあります。漫画家として当時から戦後にかけて活躍した横山隆一のキャラクターを使った昭和15年11月、日本教育紙芝居協会発行のものです。

  8月11日にも紙芝居上演があります。時間等は映画館か映画のホームページでご確認ください。監督挨拶も合わせて行う予定です。また、8月11日は信州戦争資料センターと八十二文化財団の共催による展示会をギャラリー82で行っていますので、紙芝居・映画鑑賞と展示会と、はしごをしていただけると大変ありがたいです。ただし、8月11日は紙芝居の上演はありません。よろしくお願いします。

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2018年07月28日 Posted by 信州戦争資料センター at 07:43イベント報告

日本全国の学校に作られた奉安殿。実際に空襲を受けた小県蚕業学校にも―モノクロカラー化展示会作品⑬

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工13回目。昭和17年ごろ撮影された、長野県の小県蚕業学校(現・上田東高校、上田市)の奉安殿です。元写真から。卒業アルバムの紙焼き写真をスキャンしました。

 こちらがAIによる自動色付けです。

 そこそこ色が付きましたので、にじんだ奉安殿の正面や石組みを修正、メリハリを出すため空に青を載せます。天気が良くて青空が真っ白に感光していると白くなりますので、逆に不自然なのです。妻と子の連携でできた修正済みがこちらです。

 この中には教育勅語と両陛下の御真影が入っていました。もともとは校内にありましたが、火災でこれらを守ろうとして殉職する教員が出るなど問題もあり、各地の学校に作られていきました。小県蚕業学校は昭和19年、空襲で全焼しますが、勅語と御真影は無事でした。そんな歴史を秘めた建物です。

2018年7月16日 記

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※WEB上でモノクロ写真をカラー写真のように加工できる、ニューラルネットワークによる自動色付けを試しています。早稲田大学の飯塚里志さま、 シモセラ・エドガーさま、石川博さま、関係各位に熱く御礼いたします。公開方法、修正方法については、東京大学教授の渡邉英徳さまにご示唆をいただきました。ありがとうございました。

  

2018年07月16日 Posted by 信州戦争資料センター at 21:23自動色付け

満州事変下の昭和8年ごろ、慰問袋集めに取り組んだ長野商業学校―モノクロカラー化展示会用作品

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工12回目。満州事変下の昭和8年ごろ、長野県の長野商業学校(現・長野商業高校)の学報部が中心となって取り組んだ慰問袋集めです。まずは元写真から。印刷された卒業記念誌をスキャンしました。


  こちらがAIによる自動色付けです。


 けっこういい感じに色が付きましたが、配属将校の服や顔色などがよくありません。そこで、東京大学大学院の渡邉教授の加工方法を使います。元の写真にAI加工写真を載せて色だけ移し、解像度を上げます。ここまで、妻が担当してくれます。そして子に渡して、画像加工ソフトにより、色を修正します。顔色や服の色を整えます。慰問袋も全体の色調を合わせて仕上げます。修正済みがこちらです。

 非常にシャープになり、人物や物にメリハリがついています。

 大正の軍縮で各学校に配属将校が置かれて生徒の教練などの指導に当たるのですが、この写真によって、普段からも軍事を意識させる役割を担っていたこと、軍と青年をつなぐ狙いが鮮明に出ている写真だと思います。なお、校内の教職員らの言動にも目を光らせていたといいます。

 この当時の長野商業学校の生活をこちらにまとめてあります。引き続き1日1枚で、頑張っていきます。

2018年7月15日 記

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※WEB上でモノクロ写真をカラー写真のように加工できる、ニューラルネットワークによる自動色付けを試しています。早稲田大学の飯塚里志さま、 シモセラ・エドガーさま、石川博さま、関係各位に熱く御礼いたします。公開方法、修正方法については、東京大学教授の渡邉英徳さまにご示唆をいただきました。ありがとうございました。

※他の自動色付け写真はこちらの一覧からごらんください。  

2018年07月15日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:37自動色付け

展示会のチラシ完成、さっそく長野県内全高校発送へ準備完了!

 8月1日から長野市のギャラリー82で開く展示会「戦時下の信州教育展」のチラシが出来上がりました。

 表のひもで絡まっているような題字が、がんじがらめの教育と、教育から生まれるエネルギーとを象徴しているというデザイナーさんの力作です。そんなひもは断ち切ってやるという意思も見えます。裏は展示紹介。モノクロ写真のニューラルネットワークを利用したカラー化をメインにしています。

 今回は歴史の説明を少なめに、感覚的にその時代をつかめるようにしたいと思っています。こんな教育環境だったら自分はどうか、と。そして今の教育はどうか、と。そういうことで、今年も長野県内の全高校106校へ案内を送ります! 本日、妻、子の支援も受けて全部用意。あすは出張の途中で出してこようと。

 はっきりしておきますが、すべて自腹です。チラシ作りも発送も。でも、やらねば、と発送してこれで4年目。少しでも若い人に興味を持ってもらえたらいいなーといいつつ、今回は予算の都合でポスターなし。まあ、長く続けるということでお許し願いたい。

 もし、ご近所に配布したいという方がおられましたら、オーナーへメッセージからご連絡ください。必要枚数、郵送料こちら持ちで送らせていただきます。

2018年7月12日 記

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2018年07月12日 Posted by 信州戦争資料センター at 23:44イベント報告

太平洋戦争下の昭和17年、長野県の南安曇農学校で真剣に実施した大模擬戦―モノクロ写真カラー化展示会用作品⑪

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工11回目。本日は昭和17年、長野県の南安曇農学校(現・南安曇農業高校、安曇野市)の運動会で展開した「大模擬戦」です。画面左手奥の城に向かって戦車も交えた総攻撃の場面です。こちらが修正済み写真です。大勢の人が見物に訪れており、運動会の呼び物であった様子です。


 こちらが元写真です。紙焼き写真をスキャンしました。


 こちらがAIによる自動色付けです。色が付いたことで、城、戦車、ベンチを使った障害物など、それぞれの構成物が浮かび上がります。

 ただ、全体的にメリハリが少ないので、地面の色、ベンチ、城壁代わりの布、戦車など、それぞれに色を強調しました。グラウンドの色は、前回同様、決め手がありませんので、芝草の部分とトラックの部分におおまかに分けて色を載せました。

 この大模擬戦、機関車の模型も登場するなど、だいぶこっています。AIの色付けまでですが、こちらにまとめてあります。引き続き1日1枚で、頑張っていきます。

2018年7月11日 記

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※他の自動色付け写真はこちらの一覧からごらんください。  

2018年07月11日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:48自動色付け

昭和7年の長野県木曽中学で生徒が披露した分列行進―モノクロ写真カラー化展示会用作品⑩

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工10回目。本日は昭和7年、長野県の木曽中等学校(現・木曽青峰高校、木曽町)で軍事教練をする生徒たちです。おそらく校長や指導に当たっている将校らを前に、しっかりとした歩調で教練銃を肩にしての分列行進です。こちらが修正済み写真です。

 こちらが元写真です。昭和7年度の卒業記念アルバムより、紙焼き写真をスキャンしました。

 こちらがAIによる自動色付けです。最初に色付けした時には、木曽の山の中の風景に生徒が浮かび上がり、感動しました。

 これだけでもかなり完成度が高かったのですが、生徒の服や顔、地面の草、建物の屋根など、細部に手を入れ、完成度を高めました。悩んだのが行進しているグラウンドの色です。本来は草が生えていなかったのでは、とも思えるのですが、ならばどこまで地色か、確認する手立てもなく、雰囲気でそのままにしました。再現とは違う、記憶の解凍の考え方としてご理解くだされば。もちろん、証言とか交換できればなおうれしいことです。

 木曽中の教練の様子はこちらにまとめてあります。引き続き1日1枚で、頑張っていきます。

2018年7月10日 記

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※他の自動色付け写真はこちらの一覧からごらんください。  

2018年07月10日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:44自動色付け

太平洋戦争下の昭和17年、教練で銃剣突撃に移らんとする小県蚕業学校生徒たち―モノクロ写真カラー化展示会用修正作品⑨

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工9回目。本日は昭和17年、長野県の菅平高原(現・上田市)で軍事教練をする小県蚕業学校の生徒(現・上田東高校、長野県上田市)です。教練銃に銃剣を取り付け、喚声を上げて突撃に移ろうとする場面です。こちらが修正済み写真です。

 こちらが元写真です。紙焼き写真をスキャンしました。


 こちらがAIによる自動色付けです。野外だけにいい感じにはなります。ただ、人物の手はやはり判別しにくいようです。また、服も色合いの再現は苦手です。

 生徒の顔や腕に彩色、教練銃も木製の色合いを出しますが、困ったのは服の色。資料がありません。そこで、一番グレーが出ている生徒の服を参考に、統一感を出してみました。修正済み写真では、表情がくっきりしているのがご覧いただけます。

 小県蚕業学校の教練や精神鍛練の様子をまとめました。こちらをご覧ください。引き続き1日1枚で、頑張っていきます。

2018年7月9日 記

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※他の自動色付け写真はこちらの一覧からごらんください。  

2018年07月09日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:11自動色付け

昭和8年当時、高田の歩兵連隊で「営内宿泊」した長野商業学校生たち―モノクロカラー化展示会用修正作品⑧

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工8回目。本日は満州事変が一段落したころ、昭和8年当時、新潟県の高田にあった歩兵連隊で「営内宿泊」、いまでいうところの軍隊での体験宿泊をした長野商業学校=現・長野商業工区(長野県長野市)の生徒の写真です。たくさんある中で、十一年式軽機関銃による対空射撃動作の訓練をご紹介します。


 こちらが元写真です。印刷された卒業写真集からのスキャンですので、紙焼き写真に比べて荒れています。

 こちらがAIによる自動色付けです。やはり、荒れているところはもやのかかったような感じになります。全体にシャープさに欠け、薄緑の色調になっています。

 ここでは、生徒の顔や腕に彩色しますが、全体にもやっているので、あまりきれいにしては不自然です。学生服も正確な色が分からないので、なんとなく黒っぽさを重ねます。対空射撃用の脚部は金属の色を鮮明にしました。荒れた写真でも、それなりに仕上がったと思います。最初に示した修正済み写真と見比べてみてください。

 長野商業学校は、営内宿泊で最新兵器の数々に触れています。その様子はこちらをご覧ください。ほかの写真のモノクロと自動色付けもしていますが、あまり効果は出なかったようです。引き続き1日1枚で、頑張っていきます。

2018年7月8日 記

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2018年07月08日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:05自動色付け

太平洋戦争下の昭和17年、長野県南安曇農学校の生徒は下草刈りの勤労奉仕に―モノクロカラー化展示会用修正作品⑦

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工7回目。本日は太平洋戦争下の南安曇農学校=現・南安曇農業高校(長野県安曇野市)の生徒による勤労奉仕活動、林地の下草刈りです。おそらく、肥料に活用したと思われます。

 こちらが元写真です。

 こちらがAIによる自動色付けをしたもの。緑が多いのと、生徒が草を背負っていることから、全体に緑が勝ってしまっています。

 草の中に埋もれたような生徒の顔や腕を探し出しては修正し、人物群がすっきりとしました。地面や斜面にも緑が出ているのが分かるかと思います。AIは野外の写真には比較的強いのですが、細部に手を加えることでその強さが生かせるように思えます。

 南安曇農学校の勤労奉仕、そこに至る流れはこちらをご覧ください。ほかの写真のモノクロと自動色付けもしています。引き続き1日1枚で、頑張っていきます。

2018年7月7日 記

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※他の自動色付け写真はこちらの一覧からごらんください。  

2018年07月07日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:05自動色付け

昭和17年、小県蚕業学校では防空演習を実施―モノクロカラー化展示会用修正作品⑥

 第4回展示会「戦時下の信州教育展」に向けて、家族総出のモノクロ写真の色付け加工6回目。本日は太平洋戦争下の小県蚕業学校=現・上田東高校(上田市)の生徒による防空演習の一場面です。


 こちらが元写真です。場所は同校のグラウンド。火花と煙を噴き上げる焼夷弾に、水で濡らしたむしろをかけて消す訓練ですが、一人目はすでにむしろを放っています。ちょっと手前に落ちそうな感じです。向こうで指揮官が様子を見ています。

 こちらがAIによる自動色付けをしたもの。元の写真のピントが甘く、逆光と焼夷弾の光で地面や空が白っぽくなってしまい、AI困ったもようです。ただ、着色のせいで人が浮き出て、指揮官に初めて気づきました。

 修正に当たっては、人物の肌色、空の色、樹木の影を弱める、地面の色を付ける、焼夷弾の奥の丘にも色を付けました。もともとの写真が小さい場合でもどう効果的にするか、努力しました。。

 小県蚕業の防空演習はこちらをご覧ください。ほかの写真のモノクロと自動色付けをしています。引き続き1日1枚で、頑張っていきます。

2018年7月6日 記

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※他の自動色付け写真はこちらの一覧からごらんください。  

2018年07月06日 Posted by 信州戦争資料センター at 22:59自動色付け