未来を考えるため過去を知る

2015年7月19日、長野市の城山公民館で開かれました、長野ユネスコ協会青年部「つなっぷる」の「第1回へいわーきんぐしょっぷ」に出向き、戦時関連資料を展示してきました。

未来を考えるため過去を知る



未来を考えるため過去を知る



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未来を考えるため過去を知る

以上は、「信州と戦争の時代展」で展示したパネルと展示品の一部です。


未来を考えるため過去を知る

今回、英米語を「敵性語」として追放したため題名を変更することになった雑誌「サンデー毎日」(週刊毎日に)と「キング」(富士に)を新たに並べたほか、政府の写真週報で、増産のため血判を押す場面の写真を紹介する展示も行いました。図録も引き続き販売して、ご購入いただきました。


つなっぷるの皆さんは、実は展示会の時に訪れていただいたのですが、これも偶然、近所で打ち合わせをしていてこの展示を知り、立ち寄ったとのこと。せっかく若い人の集団が来てくれたので、気合を入れて説明したところ、出張してもらえないかとの話が出て、実現しました。

聞いたところ、50年後、100年後に残したいものを考えることで、今大切なことに気付いたりするワークショップを計画。年間かけてのプロジェクトとのこと。ところが、今の生活が普通の中では何が大切か、気づきにくいので、70-80年前のこれらの資料を見ることで、その時代を感じ、今当たり前にある大切なものを考える手がかりになればという狙いで、大変意義があると感じました。

戦争によって人々の生活がどう変わるか。また、戦争状態をちらつかせて人々の生活をどう政府が変えたか。そんな歴史が、実は伝わっていない。今回、これまで伝わりにくかったその分野の展示に特化したのは正解だったと思えました。展示には、国家総動員法と国民精神総動員運動のパネルを持っていきました。やはり、ここからがスタートでしょうと。

ワークショップは完全にノータッチでいました。わたしが語るより、モノが語るほうがはるかにしみいるでしょう。そして、そこから少しずつ自分なりの言葉や行動を探してくれればいいのです。正確な知識に基づいて判断していくお手伝いを、今後も機会があればやっていきたいと思っています。ちなみに、無償で協力させていただきました。展示にあたってご相談いただいた公民館のみなさま、奥さん、そしてこの機会を設けてくれたつなっぷるの皆様に感謝です。


※こちらのブログから訪問された方は、信州戦争資料センターもお訪ねください。





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2015年08月09日 Posted by信州戦争資料センター at 15:14 │イベント報告