代用品、なぜこの色、この形? 

 日中戦争が始まってしばらくすると、金属は戦略物資であるとして民間に流れる量が抑えられ、昭和14年ごろにはさまざまな代用品が登場してきます。そんな中、もちろんこどものおもちゃだって、例外ではありません。鋳物のベーゴマなんかは、その槍玉になったでしょう。かわいそうな子供たちのため、大人も頑張りました! そんな努力の結晶、ベーゴマの陶器製代用品、入手しました。
代用品、なぜこの色、この形? 


怖くて使えません(泣)

ぶつけ合うのがベーゴマでしょ?

壊れるでしょ?
いや、試せませんって(汗)


それにも増して、
なぜ黄色に?
そして、この、すっと切れたようなデザイン
何か、狙ってるとしか思えませんが。

いたずらおもちゃとか。

もう、何が何やら。


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2016年03月15日 Posted by信州戦争資料センター at 21:57 │収蔵品