目が怖い将校、びびる兵士…もしかして戦争の真実を描いたかもしれない「皇軍袋つり下げ広告」
信州戦争資料センターは、できる限り長野県と関連のある戦時資料を集めようと心掛けていますが、地域が特定できないものや他地域のものでも「これは良い!」と思うモノは積極的に収集しています。これはそんな中でも「良い!」のバイアスがちょっとあさってを向いた品です。
指揮官の目が怖い
爆弾を抱えた兵士(特に中央)はひきつった表情に見えます
ある意味ではとてもリアル。
題材は昭和7年2月22日、満州国建国に絡んで起きた上海事変において、中国軍の鉄条網を破壊した時に爆死するなどして戦死した3人の兵士―いわゆる肉弾三勇士―からとっているに違いありません。とすると、この品は昭和7年ごろのものと推測されます。
絵の雰囲気は、何となく現代のぱちものに通じるところがあります。勇ましく描こうとして、たまたまこんな感じになったのだろうと思いますが。兵士の顔はともかく、指揮官の表情は何とかならんだのか。
そして「皇軍袋」、しかも「特製」。いったい何が入っていたのでしょうか。福袋のようなものだったのでしょうか。当時のお子様たちは、この広告を見て惹かれたのでしょうか。
2018年1月4日 記
※こちらのブログから訪問された方は、信州戦争資料センターもお訪ねください。
指揮官の目が怖い
爆弾を抱えた兵士(特に中央)はひきつった表情に見えます
ある意味ではとてもリアル。
題材は昭和7年2月22日、満州国建国に絡んで起きた上海事変において、中国軍の鉄条網を破壊した時に爆死するなどして戦死した3人の兵士―いわゆる肉弾三勇士―からとっているに違いありません。とすると、この品は昭和7年ごろのものと推測されます。
絵の雰囲気は、何となく現代のぱちものに通じるところがあります。勇ましく描こうとして、たまたまこんな感じになったのだろうと思いますが。兵士の顔はともかく、指揮官の表情は何とかならんだのか。
そして「皇軍袋」、しかも「特製」。いったい何が入っていたのでしょうか。福袋のようなものだったのでしょうか。当時のお子様たちは、この広告を見て惹かれたのでしょうか。
2018年1月4日 記
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日清戦争中のおもちゃ店は、やはり軍事関連が人気
徴兵は戦時下でも個々の事情に関係なく一兵卒扱い―総力戦の理解もなかった杓子定規の制度
それぞれの10月16日―同じ日付の収蔵品を並べ、大正5年から昭和21年までの戦争を挟んだ世の流れを実感
戦時下、いろんな貯蓄がありましたが「一機一艦一銭貯金―戦果発表記念貯金」とは。戦果に連動して貯金額が決まりますが…
昭和14年5月に始まった廃品回収、同年10月にあらゆる値段を固定する9・18ストップ令で1年後にはとんでもない状態に
「こんなのもあるんだよ」「いただいていいですか」「それはだめー」―でも、終戦直後の軍放出品をいただきました!
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