とても熱いっというか、人が蒸発するというのは誇張でないと感じる原爆瓦

 広島と長崎に投下された原子爆弾の威力は、なかなか想像できないものです。そこで、広島で原爆の熱線を浴び、表面がガラス状になった原爆瓦を入手しました。
とても熱いっというか、人が蒸発するというのは誇張でないと感じる原爆瓦

 爆心地近くの元安川でみつかったもの。右端は瓦が重なっていて熱線の影響を受けていませんが、残りはガラス質になった表面がケロイド状になっています。
とても熱いっというか、人が蒸発するというのは誇張でないと感じる原爆瓦

 たとえば瓦の表面をバーナーで焼いても、黒こげになるだけでこのように変化しません。原爆の激しい熱線により、一瞬にこのような状況になったのです。ここにもし人がいたらどうでしょう。その熱は、まさに想像の外にあります。一瞬で焼け、爆風でちりぢりになったことでしょう。それはまさに、蒸発するという形容詞がぴったりなのではないでしょうか。

 こちらは、爆心地から約1キロの地点で、道路工事の際に発見された原爆瓦です。
とても熱いっというか、人が蒸発するというのは誇張でないと感じる原爆瓦

 さきほどの原爆瓦ほどではありませんが、やはり表面には火ぶくれのような変形が認められます。
とても熱いっというか、人が蒸発するというのは誇張でないと感じる原爆瓦

 原爆の恐ろしさは、もちろん爆発時の威力だけではありません。ずっと続く放射線の影響からしても、大変なことです。

 米国の映画ではハリウッド版「ゴジラ」など、核爆弾を爆発させる場面がちょくちょく見られます。閃光が発せられるだけの描写など、核兵器を威力の強力な爆弾という程度にしか認識していないように思えます。それは、アメリカだけのことではないでしょう。こうしたモノとともに惨禍を語りつぐことで、その認識を変えていくのが大切なのではないでしょうか。まずは、自分の声の届く範囲から伝えたい。核兵器が使われたなら、その下で被害を受けるであろう人たちへの思いを共有していきたいものです。

2018年1月17日(ICAN事務局長来日中) 記

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2018年01月17日 Posted by信州戦争資料センター at 22:02 │収蔵品