パチモノくさい香りがただよう「のらくろ」の花瓶
戦時下の品をといろいろあさっていますと、時折、何ともいえない味わいに惹かれて収集してしまうものもあります。こちらなどは、そのいい例です。昭和6年1月から昭和16年10月まで、少年倶楽部という子供向け月刊誌で連載したまんがの主人公「のらくろ」です。
こちらは、作者の田河水泡さんと実際の「のらくろ」。もっとも、のらくろの絵も時代とともに全然変わってしまうのですが。
後ろから。
花瓶になっており、釘などにかけられるよう、穴もあります。
ちゃんと銃剣も描いてあります。
銃が曲がっていたり、ぐねぐねとした表現から、子供の作品かとも思ったのですが、しっかりした磁器製であり、背後の処理など工業的に作ったとしか思えないので、やはり商品だったのでしょう。そして、きれいだったら、ここまでは惹かれなかったかも。のらくろの、どこか抜けている良さが現れた名品か(笑)。
そして作者の田河水泡さんのご先祖は長野県の臼田町出身、またご本人も戦時中の昭和19年に長野県小県郡丸子町(現・上田市)に疎開してきており、何となく、長野県との縁があるのでした。
2018年1月23日 記
※こちらのブログから訪問された方は、信州戦争資料センターもお訪ねください。
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